一言(いちげん)

2002年 湘南茅ヶ崎でウエットスーツブランド「NOISE WETSUITS」の企画、デザイン、製造、販売、卸業をスタート。 2012年 創業から満10年を迎え、拠点となるウエットスーツ工場を湘南藤沢に移転致しました。

X理論Y理論

日々の仕事で、もっとやりたいことや、進めなきゃいけないことなど数えればきりがないけれど、それは単に現場だけの話ではない。。。。大企業の上場事業とは異なる故、自分が何でもこなす必要がある。
そんな時ふと一日の中で、自分の分身が2.3人いればなぁと思ってしまうのである。


それは、自由に遊びまわる自分と、仕事に集中する自分と、トータルバランスを考えると仕事をサボる自分がいれば、毎日パーフェクトな一日が送れるだろうなと....

......ヤバイ。。。夏バテか!?

「北風と太陽」

イソップ物語の話はご存じでしょうか?

ある日、北風と太陽は、どちらが強いか力くらべ をすることにしました。
ちょうどその時、向こうから旅人が一人やってきました。
それじゃあ、『あの旅人の服を脱がせたものが勝ち』ということになりました。
北風は、簡単なことだと言って、風を激しく旅人に吹きつけました。
「おお、寒い、寒い」
たまらなくなった旅人は、背負っていた荷物から厚手の服を一枚取り出して、その服を着込みました。
北風は負けてなるものかと、さらに力の限りビヒュウビヒュウと風を吹きつけました。
旅人は、飛ばされまいと服と荷物をしっかり押さえて、倒されまいと前かがみになって歩き続けました。
「それじゃ、今度は私がやってみよう」
太陽はそう言うと、暖かな日差しを旅人に注ぎました。
すると旅人は、さっき着込んだ服を脱ぎました。
それを見て、太陽はにっこり笑って、やさしい日差しを当てました。
背負った荷物は重く、旅人は歩いているとだんだん汗ばんできました。
少し疲れたようすで、よっこらしょと荷物を降ろすと、その荷物の上に腰を掛けました。
太陽はここぞとばかりに、今度はギラギラ照りつけました。
とうとう旅人は暑くてたまらなくなり、服を全部脱ぎ捨てたのでした。
                                     イソップ物語 / 「北風と太陽」

イソップ物語の中でも有名な話で、人間関係などにもよく引用されています。
北風は旅人の服を、無理やり自分の力や思惑通りで動かそうとしても、相手は心を閉ざしてしまうばかりで期待する結果が得られませんでした。逆に、太陽は旅人を暖かく見守り、周りの環境を整えさえすれば、本人の意思で服を脱ぎます。相手の本来の能力や可能性を発揮し、結果を残します。

このような考え方を体系化した理論があります。マグレガーのX理論(性悪説) とY理論(性善説)という考え方です。
マグレガー教授は組織の人間行動には2種類があるとしています。その1つは、人間というものは、生まれながらにして働く事は嫌いで、本当は働きたくない、という説である。そのために働く場の集団である企業は、その目的達成するのには、従業員を強制し、統制し、そして命令するしか方法はない。これをX理論と名付けました。
一方で、Y理論というのは、人間は働くことで心身を使うのは人間の本性であって、これは遊びと同じようなものであり、人間は本質的に働くことが嫌いだという事はないし、条件次第では自発的に自ら進んで仕事をするものだ、という説である。

X理論とY理論は、どちらが正しいか、間違っているか、ということではありません。 X理論は、上司と部下という支配的な人間関係によって、部下に仕事をさせる方法です。強制や命令による管理、アメとムチをうまく使い分けてコントロールします。働く人達の意識が低い労働者が多い組織では有効な方法です。
社会が高度化し、日常的に多くの情報に接するようになりました。同じ仕事の達成するにも、いろいろなアプローチの仕方があります。 X理論のような、自分が指示したとおりにやらないと気がすまない先輩や上司と一緒に仕事をすると、仕事が終っても充実感がなく、疲れしか残りません。働く人達の意識が高く、社会が高度化した時代では、Y理論でのコミュニケーション、目標管理制度や経営参加制度などが有効であるといえる。