原点な話し。
本質の意味を知り肝に命じよ
ラジオがどんどん小型になり、その競争が激しく展開されていたころの話である。
ラジオ事業部の事業部長と技術責任者が開発中のラジオを持って創業者を訪ねた。そのラジオは、大きさが名刺の2倍くらいで、厚みは1センチもない、超小型であった。
「これはいいな。これだったら100万台以上売れるな」
創業者松下は、そう言いながらスイッチを入れた。音楽が鳴り出したが、音があまり良くない。
「音がよくないな」
「はい、なにぶんスピーカーを薄くしなければなりませんから、しかたがないんです」
創業者松下の顔色が変わった。
「あのな、ラジオというものは、音を聞くもんや。スピーカーを薄くしたのは松下電器、そのために音が割れたり、悪くなるというのはお客さんには関係ないことや。基本の性能を落としたらなんにもならん。われわれに大事なのは、どこででもラジオを楽しみたい人に満足を与えることなんや」
どうでしょう?
どんなシゴトにも同じ事がいえないでしょうか?
消費者の購買意欲を優先させようと、「見た目」だけに気をとられていないでしょうか?
お客様はラジオが欲しくて商品に手を伸ばしたのに、肝心の音がおかしければきっとガッカリさせてしまうでしょう。。。
それだけならまだしも、もうココのは買わない!なんて事になったら信用の数も減らすことになる。。。
見た目を追求するあまり、肝心なところ、つまり本質をごまかし妥協する事で、大きな損失へと変わってしまうということですね。。。
原点を忘れたら痛手は大きいというお話でした。。。。勉強勉強また勉強です。